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公開:2024.2.28 公開:2024.2.28

漢方で痩せるって本当?漢方薬の役割や効果と、おすすめ11選

漢方で痩せるって本当?漢方薬の役割や効果と、おすすめ11選 NEW

ダイエットがなかなかうまくいかないと、「薬を使って効率的にダイエットをしたい」と思うことがあるかもしれません。また、「漢方で痩せる」という話を聞いたことがある方は、「漢方に頼って少しでも負担を軽くしたい」と考えることもあるのではないでしょうか。
本記事では、「漢方で痩せるのか」や、ダイエットにおける漢方薬の役割について解説します。ダイエットに効果が期待できる市販の漢方薬についてもご紹介するので、ダイエットに行き詰まっている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

※本記事では、「漢方」は医学全般のこと、「漢方薬」は漢方医学に基づく医薬品のこととして話を進めています。

目次

漢方で痩せるって本当?

ドラッグストアや薬局などで、ダイエット効果が謳われている漢方薬を目にした経験があるかもしれません。ダイエットの基本は適度な運動や食事制限であり、痩せようと思ったら、それなりの努力が必要です。
漢方薬を飲むだけで痩せることができたら夢のような話ですが、「漢方薬を飲むだけで痩せる」というのは、基本的には難しいと考えられています。以下で、漢方薬の役割について解説します。

漢方薬の役割とは

漢方薬とは、植物や動物などの自然由来の成分でつくられている薬のこと。心身の不調を取り除き、バランスを整えるために用いられます。つまり、身体全体の状態を総合的に整えるのが漢方薬の役割です。
漢方薬を飲むことで、健やかな状態を目指していくのです。

漢方薬にダイエット効果は期待できる?

結論として、漢方だけで痩せられるわけではありません。漢方薬はダイエット目的でつくられているわけではなく、本来、身体の状態を整えるためのものです。
しかし、ダイエット外来や肥満外来で漢方薬が用いられるケースがあるのも事実です。むくみや膨満感、便秘などのなんとなくの不調と肥満は、関わりが深いとされています。漢方薬で不調が取り除かれ、身体のバランスの乱れが整うことで、結果として痩せやすくなる可能性があります。
漢方薬により体質改善に成功すると、痩せやすくなる可能性があるのです。漢方薬を服用するだけで簡単に痩せるということはありませんが、体質改善のための努力とあわせて活用することで、ダイエットサポート効果が期待できるといえます。

ダイエットに漢方がおすすめな理由

実際に、ダイエットにも活用されることがある漢方。以下では、漢方がダイエットにおすすめな理由について、3つのポイントを解説していきます。

太りにくい体質をつくりやすい

漢方薬を用いてダイエットをすることで、体質の改善が期待できます。むくみや便秘など、自分の症状に合わせて正しく服用することで、不調とともに、痩せにくい原因を取り除ける可能性があるのです。
漢方によって痩せにくく、太りにくい体質をつくれると、ダイエットを続けるうえで、リバウンドの防止にもつながります。漢方は、これまでのダイエットの見直しにもおすすめです。

冷えやむくみなどの不調にも対応できる

繰り返しになりますが、漢方は、不調を取り除き、身体全体のバランスを整えるためのもの。ダイエット目的で漢方薬を飲みはじめた場合でも、自然とほかの不調にもアプローチできる可能性があります。
肥満解消やダイエットの過程で、疲れやむくみなどの不調を改善でき、健やかな状態になることが期待できます。

身体の負担になりにくい

漢方で用いられる原料は、植物由来のものが多い傾向にあります。漢方薬は、一般的な薬に比べて副作用が少ないといわれています。自然由来成分がマイルドに作用し、身体をやさしく整えるのが特徴です。
また、今感じている身体の不調を改善するため、ストレスを感じにくくなるといえます。漢方によるダイエットは、身体の負担になりにくいのがメリットです。

ダイエット効果が期待できる漢方薬

ここからは、具体的に、ダイエット目的で使われることが多い漢方薬をご紹介します。
以下でご紹介するのは、代表的なものですが、すべての方に合うとは限りません。実際に服用する際には、医師や薬剤師に相談するようにしてください。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

防風通聖散は、ダイエット漢方として、よく用いられる漢方薬。脂肪燃焼効果があるとされているのが特徴です。身体にこもった熱を冷ましたり、体内に溜まった不要なものを排出したりなどの作用がある18種類の生薬が配合されています。
防風通聖散は、肥満気味の方や、便秘に悩む方におすすめ。ついつい食べ過ぎてしまう方もチェックしたい漢方薬です。ダイエットに関する効果が認められた研究結果があるのも、心強いポイントです。
しかし、体質によっては服用できないケースがあるため、注意が必要です。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防已黄耆湯は、肥満症の治療にも使われる漢方薬。水分代謝を促進したり、利尿作用を促したりする6種類の生薬で構成されています。むくみをとるのに有効とされているので、水太りやむくみに悩む方におすすめです。
防已黄耆湯は、虚弱体質で疲れやすいという不調にも用いられます。ほか、胃腸の働きを良くする効果も期待できます。ブヨブヨとした肉付きに悩む方や、ぽっちゃり体型の方はチェックしてみましょう。

大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯も、ダイエットに用いられることが多い漢方薬です。8種類の生薬で構成されており、代謝の向上や促進の効果が期待できます。体力がある方向けの漢方薬で、ストレスを抱えていたり、膨満感に悩まされていたりするときにおすすめ。便秘がちな方にも向いています。
イライラして甘いものを食べ過ぎてしまう場合や、ストレスで過食してしまう場合にもチェックしたい漢方薬です。大柴胡湯は、ホルモンバランスの乱れを整えたり、代謝を改善したりする目的でも飲まれます。虚弱体質の方には不向きとされています。

ダイエット向けとしてもおすすめの漢方薬11選

ダイエット向けの漢方薬は、ドラッグストアや通販などでも購入することが可能です。以下では、ダイエット向けとしてもおすすめの漢方薬を11種類ご紹介します。

ツムラ 「ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒」

「ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒」は、「自然と健康を科学する」をスローガンに掲げているツムラから販売されている漢方薬です。腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方向けに展開されています。
本製品は、効能・効果の幅が広いのがポイントです。肥満からくる動悸やのぼせ、ふきでものにも効果があるとされています。比較的体力がある方向けの漢方薬です。

内容量:20包(10日分)
価格:2,400円+税
用法:1日2回

ツムラ 「ツムラ漢方防已黄耆湯エキス顆粒」

「ツムラ漢方防已黄耆湯エキス顆粒」は、むくみや多汗症、肥満症に悩む方向けの漢方薬です。いわゆる水太りの方におすすめ。肥満に伴う関節痛にも効果があるとされています。
本製品は、体力中等度以下の方が対象です。疲れやすさに悩む方や、汗をかきやすい傾向のある方はチェックしてみましょう。

内容量:20包(10日分)
価格:2,400円+税
用法:1日2回

ツムラ 「ツムラ漢方大柴胡湯エキス顆粒」

「ツムラ漢方大柴胡湯エキス顆粒」は、肥満ぎみで、ストレスを感じている方におすすめの漢方薬です。脇腹やみぞおちにかけて苦しかったり、便秘に悩んでいたりする方に向いています。
本製品は、胃炎や神経症にも効果があり、肩こりや頭痛などの改善も期待できます。ダイエット中にイライラしがちな方にぴったりの漢方薬です。

内容量:20包(10日分)
価格:2,400円+税
用法:1日2回

クラシエ 「漢方防風通聖散料エキスFC錠」

「漢方防風通聖散料エキスFC錠」は、生活に密着したさまざまな製品を展開するクラシエから販売されています。肥満症や便秘などに効果があり、とくに、腹部に皮下脂肪が多い方におすすめです。
本製品は錠剤タイプなので、風味を感じずに飲み込みやすいのがポイント。顆粒タイプの漢方薬が苦手な方でも飲みやすい製品です。

内容量:360粒
価格:5,500円
用法:1日12錠

クラシエ 「コッコアポEX」

「過剰な食欲を抑えて、脂肪を減らす」と謳われている、防風通聖散の漢方薬です。ついつい食べ過ぎてしまう方におすすめ。お腹まわりの脂肪が気になる方や間食が多い方にもぴったりです。ニキビができやすい方の健康維持にも向いています。
本製品は、漢方薬が苦手な方のために、飲みやすい工夫がされているのが特徴です。錠剤1粒1粒にフィルムコーティングが施されているので、サプリメント感覚で飲むことができます。漢方薬に苦手意識がある方にもおすすめです。

内容量:312粒(26日分)
価格:4,400円
用法:1日12錠

クラシエ 「ハピコム 漢方大柴胡湯エキス錠」

クラシエとドラッグストアグループ「ハピコム」が共同開発している漢方薬です。中国の医書にも載っている大柴胡湯であり、肥満症に効果があるとされています。便秘や胃腸症状に悩む方にもおすすめです。
脂質代謝を上げて、脂肪を落とすことを目指しているので、体質を改善したい方に向いています。身体の調子を整えながら、痩せ体質を叶えたい方にぴったりの漢方薬です。

内容量:204錠
楽天参考価格:2,598円+送料
用法:1日12錠

ロート製薬 「新・ロート防風通聖散錠T」

「新・ロート防風通聖散錠T」は、ロート製薬から販売されている、防風通聖散の漢方薬です。脂肪を分解・燃焼する働きが期待でき、肥満症の改善に効果があるとされています。お腹まわりの脂肪に悩む方におすすめです。肥満に伴うむくみや便秘、高血圧ののぼせなどを改善したい方にも向いています。
パウチタイプのパッケージなので、かさばらずに保管しやすいのがうれしいポイントです。外出先や旅行先に持ち運んで服用しやすい漢方薬です。

内容量:112錠(14日分)
価格:2,178円
用法:1日8錠

新生薬品工業 「新生防風通聖散 顆粒」

「新生防風通聖散 顆粒」は、独自の製剤技術により、添加物を少なくし、原生薬を満量処方した漢方薬です。防風通聖散の効果を効率的に得たい方におすすめ。お腹の脂肪だけでなく、むくみや便秘への効果も期待できます。
1回1包とわかりやすく、ささっと飲めるので、忙しい方にもぴったりです。本製品は、漢方の開発を多数手がけてきた薬剤師が監修を務めています。

内容量:90包(30日分)
価格:8,580円+送料
用法:1日3回、1回1包

小林製薬 「ビスラットゴールドEX」

「45才からの更年期脂肪を落とす」と謳われている漢方薬です。女性ホルモンを整えて、代謝を上げることを目指したシリーズであり、なかでも本製品は、お腹や二の腕などの脂肪が気になる方に向いています。年齢とともに痩せにくさを感じはじめている方はチェックしてみてください。
さまざまな容量のものが展開されているので、漢方薬初心者から本格的に飲みたい方まで、幅広い方におすすめです。大手メーカーである小林製薬から販売されており、安心感がほしい方にもぴったりです。

内容量:70錠(1週間分)
価格:1,580円+税
用法:1日2回、1回5錠

本草製薬 「大柴胡湯エキス錠エキス錠-H」

江戸時代に創業した本草製薬から販売されている漢方薬です。医療機関で処方される漢方薬から、個人向けの一般医薬品までを幅広く開発している会社の製品なので、実績を重視する方におすすめです。
「大柴胡湯エキス錠エキス錠-H」は、大柴胡湯の漢方薬であり、体脂肪を減らす効果が期待できます。肥満症や、慢性的な便秘に悩む方向けの製品です。

内容量:180錠
Amazon参考価格:1,898円
用法:1日12錠

北日本製薬 「防風通聖散料エキス錠 至聖」

「防風通聖散料エキス錠 至聖」は、有効成分を6000mg配合した満量処方の漢方薬です。お腹の脂肪を落とす効果が期待できます。生活習慣の乱れにより脂肪がつきがちな方におすすめです。便秘やむくみに悩む方にも向いています。
本製品を手がける北日本製薬は、1970年代から満量処方にこだわって開発をしています。本製品は、よりしっかりと効果を感じたい方におすすめの漢方薬です。

内容量:450錠
価格:6,600円
用法:1日18錠

ダイエット目的で漢方薬を選ぶときの注意点

漢方薬は、自然由来成分がやさしく作用するとはいえ、薬であることに変わりはありません。飲み合わせに注意が必要な薬やサプリメントなどもあるため、気をつける必要があります。
また、持病や体質によっては、飲めないことも考えられます。漢方薬は、本来身体の状態に合わせて飲むものであり、自分がどのような状態にあるのかを見極めることが重要です。漢方薬をはじめて飲みはじめるときには、医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。
さらに、インターネットの口コミを見ていると、特定の漢方薬を推奨する内容のものや、実体験を載せたものなどがあるかもしれません。漢方薬は、体質や状態によって合う合わないがあるため、口コミを真に受けすぎずに、自分との相性を考えて選ぶことが大切です。

ダイエット向け漢方薬の気になる疑問

最後に、ダイエット向け漢方薬に関する気になる疑問をまとめます。漢方薬を購入する前に、飲み方や注意事項を改めて確認してみましょう。
不安や疑問の解消のために役立ててください。

ダイエット向け漢方薬に副作用はある?

漢方薬は自然由来成分で構成されており、副作用は少ないといわれています。しかし、薬である以上、副作用が起こる可能性もあるので、注意が必要です。
具体的な副作用としては、消化器症状やめまい、動悸、かゆみなどがあり、漢方薬ごとに異なります。飲みはじめる前に、必ず確認しておきましょう。

ダイエット向け漢方薬をたくさん飲めば早く痩せられる?

ダイエット向け漢方薬をたくさん飲んだからといって、早く痩せられるということはありません。漢方薬による副作用が起こる可能性もあるため、用法や用量を守って飲むことが大切です。
また、ダイエットの基本は、適度な運動や食事の制限です。漢方薬はあくまでダイエットをサポートするものとして、併用する形で活用しましょう。

ダイエット向け漢方薬は誰でも飲める?

ダイエット向けの漢方薬は、誰でも飲めるわけではありません。子どもや持病を抱えている方、妊娠している方など、条件によっては飲めない場合があります。
また、体質によっては副作用が起こりやすくなることも考えられるため、服用前に必ず確認するようにしてください。

ダイエット向け漢方薬はいつ飲めばいい?

ダイエット向け漢方薬に関わらず、漢方薬は一般的には、食前や食間に飲むことが推奨されています。食前は食事の30分〜1時間前、食間は食後2時間程度のことを指します。胃に食べ物が入っていない、空腹状態で飲むことが大切です。

ダイエット向け漢方薬は保険適用の対象?

ダイエット向け漢方薬は、保険適用の対象になるケースとそうでないケースがあります。病院や医療機関で医師が処方した漢方薬のうち、保険診療の場合は、健康保険が適用されます。自由診療の場合は、保険が効きません。
また、ドラッグストアや通販で市販されている漢方薬に関しても、保険適用外となります。

まとめ

本記事では、「漢方で痩せるのか」や、ダイエットにおける漢方の役割について解説しました。漢方薬は身体の状態を整えるためのものであり、体質が改善した結果、痩せやすくなることが考えられます。実際に、ダイエット外来や肥満外来でも活用されているので、興味がある方はチェックしてみてください。
しかし、自分の身体の状態に合ったものを正しく選ぶことが大切です。薬である以上、飲み合わせの問題や副作用のリスクもあるため、しっかり見極めてから飲みはじめるようにしましょう。

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