冬に乾燥肌が悪化する、原因と対策5選
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冬は気温や湿度が下がることで、肌の水分が蒸発しやすくなり、肌から水分が奪われます。
また、暖房器具が使用されると、部屋の空気が乾燥するため、肌から水分が奪われることがあります。
さらに、冬場は寒さから身を守るために、お風呂やシャワーの時間が長くなることがありますが、長い時間の入浴や洗顔は、肌の潤いを奪いやすく、乾燥肌を悪化させる要因になります。
乾燥肌が悪化すると、肌がかゆみや炎症を起こしたり、カサついたりして、肌荒れの原因となることがあります。
そこで、冬場の乾燥肌を防ぐための対策をご紹介します。
目次
どうして冬は肌が乾燥するの?
寒くなってくると、肌がカサカサ。そんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。では、なぜ冬は乾燥してしまうのでしょうか。その理由はさまざまにあります。
乾燥の原因1:日本はもともと乾燥しやすい国
日本は海に囲まれているので、乾燥しにくい国だと思ってしまいますが、実は地域によって乾燥しやすいエリアがあり、そこで暮らす人は乾燥肌が悪化しやすいので、まずは、自分が住む「風」の動きを知りましょう。
日本海側では比較的湿潤な気候で、太平洋側では乾燥しやすいのです。これは冬の気圧配置が関係しており、西高東低の気圧配置の場合、寒い地域で発達した高気圧から東の低気圧に向かって空気が流れます。
日本海側では、海で水蒸気が蓄えられ、それが雨や雪となるので、空気が乾燥しにくくなります。雨や雪が多く降ることで、太平洋側に風が吹くときには、乾燥した風になり、空気も乾燥しやすくなります。
乾燥の原因2:暖房器具にも要注意!
暖房を使うと部屋が温まります。そこでお肌が乾燥する人がぜひ意識してほしいのが暖房器具。ご存知のように暖房にも種類がありますが、空気が乾燥しやすいのはエアコンです。エアコンは、空気を直接温めることで、部屋全体の温度を上げます。そのため、空気中に含まれている水分は増えず、温度だけが上昇して湿度が低下してしまいます。さらに、出てくる風が肌にあたると、肌表面の水分が蒸発してしまい、潤いが奪われて肌の乾燥を進めてしまいます。また、エアコンが効いている部屋に長時間いると、身体が冷えやすくなり、代謝が下がり、肌の潤いが保ちにくくなってしまいます。エアコンをつけたら室内の湿度に注意しましょう。
エアコン以外に、乾燥対策としておすすめなのが、ガスファンヒーターや石油ストーブ、オイルヒーターなどです。
ガスファンヒーターは、風が出る暖房器具ですが、ガスが燃焼する時に、水分が発生し、加湿されていきます。石油ストーブも同じように灯油が燃焼する時に水分が発生します。さらに、ストーブの上にやかんを置いてお湯を沸かせば、その湯気でさらに加湿できます。ただし、ガスファンヒーターや石油ストーブの場合、長時間使う場合は必ず換気をしなければいけないので注意しましょう。
オイルヒーターは、風が出ないのでエアコンに比べて乾燥しにくいといわれています。また、オイルヒーターは輻射熱で熱が伝わります。これは部屋の温度が低くても暖かく感じやすいので、エアコンほど室温を上げなくてもよく、湿度もエアコンほど下がることは少ないので、乾燥を感じにくいのです。ただし、部屋を暖めるのに時間がかかること、電気代が高いことなどのデメリットもあります。
空気が乾燥すると、高まるリスク
空気が乾燥してくると、肌はもちろん、健康にも大きな影響があります。乾燥による影響はどのようなものがあるのでしょうか。
肌のバリア機能が弱まる
肌が乾燥すると、肌を外部刺激から守るバリア機能が低下し、肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。肌を乾燥させないためには、皮脂分泌の低下を補うための十分な保湿ケアが大切です。湿度が保たれた生活環境で過ごすように心がけ、肌を守りましょう。
また、寒くなってくると、入浴時にお湯の温度を上げてしまいがちになりますが、熱いお風呂に入ると、入浴後は肌の水分が蒸発しやすくなるので、ぬるめの温度でじっくり身体を温めるようにしましょう。
感染症にかかりやすくなってしまう
空気が乾燥すると、ウイルスの動きが活発になります。また、鼻やのどの粘膜を保護しているバリア機能が低下することで、風邪やインフルエンザなど、ウイルスによる感染症にかかりやすくなってしまいます。室内でもマスクをして、鼻やのどを加湿すれば、感染症対策になります。
かくれ脱水にも気を付けて
冬は、乾燥している空気と汗をかきにくいことから「かくれ脱水」になりやすい季節です。冬は夏と違い、汗をかきにくいといっても、全くかいていないわけではありません。起きている時はもちろん、寝ている時でも皮膚や呼吸などによって体内の水分が蒸発することで、血液中の水分が減って血液がドロドロに。かくれ脱水を予防するには、特に朝の水分補補給が大切です。体内の水分が失われている感覚も、夏と比べてのども乾きにくいので、喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。ただし、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインが多いものやアルコールは利尿作用があるので、水分補給には適していないので注意しましょう。
静電気火災を引き起こす乾燥したお部屋
日本の家屋は木造がほとんどです。空気が乾燥すると家の水分も減ってしまい、一度火がついてしまうと延焼しやすくなってしまいます。そして、暖房器具による引火も原因の一つで、石油や電気ストーブなど、近くに燃えやすい衣服を置いて熱源に触れてしまうと、そこから火事になることもあります。
また、冬は静電気にも注意が必要です。夏は湿度が高く空気中の水分が静電気を放電しますが、湿度が低い冬は静電気が体内に溜まりやすく、金属に触れた際に一気に放電して静電気が起こります。湿度20%以下、気温20度以下で静電気が発生しやすい環境といわれています。
特に注意したいのが、ガソリンのセルフスタンドです。ガソリン蒸気が発生している中で、静電気が発生して、そこから引火するということも起こっています。ガソリンを給油する時には、必ず静電気を放出する部分に触れてから給油しなければいけません。
温湿度計を使いこなそう
快適な湿度は40~60%とされています。湿度が下がると、ウイルスが活発になってしまい、湿度が高くなると、室内にカビが発生しやすくなるので、湿度を調節するには、温湿度計を部屋に置くといいでしょう。
「相対湿度」と「絶対湿度」の違い
天気予報などで、一般的にいわれている湿度は、「相対湿度」といい、空気中に含まれる水蒸気の割合を表しています。空気中には、気温の変化によって、飽和水蒸気量(水蒸気を含むことができる限界の量)が決まっており、そのうち何%に水蒸気が含まれるのかということになります。そのため、気温が変化すると、同じ湿度でも水蒸気量が変化します。
もう一つ「絶対湿度」というものがありますが、これは空気中に含まれる水蒸気の量です。気温30℃で相対湿度で50%の場合、絶対湿度は15.2g/㎥になります。気温が下がると、空気中に含まれる水蒸気の量が少なくなります。
このように、同じ湿度でも空気中に含まれる水分量が変わるため、湿度が高いと温かく感じ、低いと寒く感じます。そのため、温湿度計を利用して、湿度が低くなりすぎない、高くなりすぎないように室内環境を整えることが大切です。
一般的には、湿度40%~60%の範囲が快適な範囲とされています。
冬こそ美肌を目指そう!乾燥対策5選
お部屋の乾燥対策に手軽にできる方法を紹介します。
手っ取り早く湿度をあげたい場合、加湿器に注目
すぐに部屋の湿度を上げたいなら、加湿器を。加湿器には、加熱式(スチーム式)、超音波式、気化式、ハイブリッド式などのタイプがあります。それぞれにメリットがあり、デメリットもあります。メリットデメリットをタイプ別に見てみましょう。
加熱式(スチーム式) | 超音波式 | 気化式 | ハイブリッド式 | |
メリット | ・加湿力が高い ・雑菌が繁殖しにくい ・手入れがラク |
・本体の価格が安い ・電気代が安い ・音が静か ・コンパクトでデザイン性 が高いものが多い |
・電気代が安い ・結露しにくい ・熱くならない |
・加熱式と気化式を 切り替えるので、 気化式よりも加湿力 が高い ・雑菌が繁殖しにくい |
デメリット | ・本体の価格が高め ・電気代が高い ・吹き出し口が熱く なるため、子どもがいる 部屋は注意が必要 |
・雑菌が繁殖しやすく、 こまめな手入れが必要 ・床や家具が濡れる |
・加湿力が弱い ・こまめにフィルター の手入れが必要 ・部屋が冷えやすい |
・本体の価格が高め ・気化式と比べると 電気代が高くなる |
お部屋の広さや家族構成、電気代など、総合的に考えて、お部屋にぴったりな加湿器を選びましょう。
カドー公式オンラインストア 商品名:STEM630i
室内干しなら電気代がかからない
加湿器を使いたいけど、気になるのが電気代。値上がりしている今、少しでも節約したい人におすすめなのが、洗濯物の室内干しです。洗濯ものを干すために寒い屋外に出る必要もなく、なんといっても、電気代は0円!室内の温かさで洗濯物の乾きも早くなります。室内干しのニオイが気になるなら、バスタオルだけでも室内に干してみましょう。
おしゃれと癒し、乾燥対策が同時に叶う観葉植物
インテリアとしても人気の観葉植物。観葉植物には、蒸散作用というものがあり、根から吸い上げた水が葉に運ばれて、葉の気孔から水蒸気になって放出されるものです。おしゃれなインテリアにしながら、室内を加湿して快適な空間にしてくれます。
AND PLANTS
お風呂のドアを開けておく
お風呂に入った後、普段なら湿気が広がらないようにドアを閉めてしまいますが、乾燥している季節は、お風呂のドアを開けておくのも、乾燥対策になります。湯気が洗面所や室内に広がって、乾燥対策になります。
普段の食事でもできる乾燥対策
・お鍋の湯気で乾燥対策
冬の食事の定番と言えば「鍋」。鍋をすると、湯気が部屋の空気を加湿します。たっぷりの具材で栄養もしっかり取って、美味しく食べながら乾燥対策にもなります。
・油分を補う食事で肌の乾燥を防ぐ
肌の潤いを保つためには、適切な栄養素を摂取することが大切です。特に、油分を補う食品を意識的に摂取することで、肌の乾燥を防ぐことができます。たとえば、アボカドやナッツ、サーモンなどの食品がおすすめです。
・「白」の食材が乾燥から身体を守る
中医学では、肺を潤す食べ物の特徴として「白い食材」が挙げられています。牛乳、豆乳、ヨーグルト、はちみつ、白ごま、大根、蓮根、色々ありますね。肺は空気を直接取り入れる場所なので、空気が乾燥していれば、肺も乾燥しやすくなり、感染症を引き起こしやすくなってしまうので、乾燥する季節は積極的に取り入れましょう。
・喉が乾燥して痛いとき
はちみつには、殺菌作用が高く、雑菌によるのどの炎症を鎮める働きがあると言われ、保湿効果もあるため、喉を潤したい時にオススメです。
・発酵食品×食物繊維の組み合わせ
乾燥肌対策には、腸内環境を整えることが大切です。乳酸菌や善玉菌が多く含まれる発酵食品で腸内環境を整えましょう。その時に、善玉菌のエサになる食物繊維を一緒に撮ると、効果的です。腸内環境が整うと、肌のターンオーバーの乱れの改善もサポートします。
まとめ
空気が乾燥していると、肌だけでなく、健康にも影響があります。温湿度計を活用して、加湿器などで部屋の空気を潤す工夫をして、乾燥の季節を乗り切りましょう。