HOME 健康に関する記事一覧 快眠を保証する、枕選び5つのポイント
公開:2024.5.29 公開:2024.5.29

快眠を保証する、枕選び5つのポイント

NEW

枕の選択ミスは睡眠の品質を下げる原因となります。睡眠の質が悪化すると、身体に様々な不調が現れ、日常生活に影響が及ぶことがあります。もし睡眠障が起こっている場合は、これまでの枕選びが正しくなかったかもしれません。ここでは快適な睡眠を得るための枕選びのヒントを紹介します。自分に合った枕を見つけて、より良い睡眠を実現しましょう。

枕が合っていないと起こる睡眠負債

睡眠時間はきちんと取っているのに、朝起きたときに体がだるい、首や肩が痛いと感じたことはありませんか。それは、枕が合っていないせいかもしれません。

 

身体に合わない枕を使い続けていると、身体にさまざまな症状が出てきてしまいます。それは、頭痛や肩こりだけでなく、全身に起こる可能性があります。

 

全身に症状が起こる原因として、きちんと寝返りが打てていないことが多くあります。寝返りは、睡眠中に身体の同じ部位が圧迫され続けて血液循環が滞ることを防いで、身体の負担を和らげるために自然に行われます。

枕が合っていないと出る症状

その他にも、体温の調節や寝具内の温度を保つ、熱や水分の発散を調節して、快適な睡眠に導く役割があります。

適切な枕を使うことで、寝返りが楽にできるようになり、身体の回復につながるのです。

 

今使っている枕が自分に合っているか、まずは次の症状がないかチェックしてみましょう。

<枕のチェック>

□頭痛

□首の痛み

□肩のコリ、肩が動きにくい

□いびきをかく

□背中の痛み

□胸の痛み

□手のしびれ

□腰の痛み

□足がつる・しびれる

□膝の痛み

これらの症状がひとつでも出ている場合、もしかしたら今使っている枕は適切な枕でないかもしれません。

眠りを妨げる間違いだらけの枕選び

枕はあくまでも睡眠環境を整えるための道具の一つです。敷布団やマットレスによって最適な枕は変わってくるため、敷布団やマットレスは正しい寝姿勢が取れるものを選んでから、それに合わせた枕選びをするといいでしょう。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係

 

上の図は、マットレスの硬さによる寝姿勢を表したものです。

自然な立ち姿勢のとき、腰のS字カーブのすき間は一般的に4~6cmとされています。寝たときに体への負担が少ないのは、S字カーブのすき間が立った状態の約半分、2~3cmのときです。

真ん中のように、マットレスや敷き布団が柔らかすぎる場合には、腰部と胸部が深く沈みこんでS字カーブのすき間が大きくなり、眠りにくいだけでなく腰痛の原因にもなります。下のように硬すぎると骨があたり痛みを感じるようになります。

快眠できる枕選び5つのポイント

枕は素材や形などは多種多様。寝具売り場で触ってみるものの、どれを選ぶのがいいのかわからないということもあるでしょう。

そんな時に、参考にしていただきたいポイントが次の5つです。枕選びに迷った時、ぜひ活用してみてください。

ポイント1・体形に合わせた枕の高さや硬さ

枕はマットレスや敷き布団と後頭部から首にかけてのすき間を埋め、立ち姿勢に近い自然な体勢を保てるものを選びましょう。すき間は体形によって異なるので、壁に身体を当てて首とのすき間を測ったり、寝具店で計測してもらったりするなどして、自分の体型に合った枕の高さを知り、下の図のように正しい姿勢になるものを選ぶとよいでしょう。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係

ポイント2・枕の素材は好みや機能で選ぶ

枕の素材も快眠を左右します。とはいえ、個人で好みは様々で、機能なども考えて選んでみましょう。主な素材の枕の特徴を紹介します。

 

羽毛枕:柔らかく、首を優しく支え、通気性が良いのが特徴。

ラテックス枕:耐久性と弾力がよく、長期間使用しても形が崩れにくいのが特徴。

ジェル枕:冷却効果があるので、暑い季節を快適に過ごせます。

そば殻枕:天然のそば殻を使用し、通気性が良く、湿気を逃す特徴があります。

メモリーフォーム枕:身体の圧力に応じて形状を変える特殊な素材を使用しているので、身体の形にフィットして体圧を分散します。

綿枕:柔らかく、通気性が良いため、湿気を逃して清潔を保てます。

パイプ枕:パイプの間に空気が通ることで通気性がよく、パイプの量でたかさや肩さを調整することができます。

その他:素材によって柔らかさ、通気性、機能が異なるので、選ぶ際に試してみるのをおすすめします。

ポイント3・枕の形状やサイズ

枕の形状は、身体にフィットする形状を選ぶことが大切です。横向きに寝ることが多い人向けのものもあるので、根姿勢に合わせた形状を選びましょう。また、体形が小柄な人は小さめのもの、大きい人は大きめのものなど、体格に合わせたサイズを選びましょう。

ポイント4・通気性がよく清潔さが保てる枕

枕の通気性と清潔さは、快適な睡眠環境を保つために重要です。通気性が良い枕は湿気やカビの発生を防ぎ、清潔な環境を保ちます。枕は3日に1回は干して湿気を飛ばし、枕カバーも洗濯しましょう。干すときは、枕の素材によって天日干しか陰干しか、枕の説明書を読んでおきましょう。また、年に2回は枕自体を洗濯し、洗濯の際も説明書通りに行ってください。

ポイント5・枕の価格高いほど良い枕とはいえない

素材や機能性によって価格に差がありますが、高い枕だからといって、必ずしも質の高い睡眠が得られるわけではありません。また、一般的に市販の枕よりはオーダーメイドの枕の方が高価になりますが、市販のものでも十分に快眠できるという方もいます。価格を考慮しながら、自分の睡眠ニーズに合った適切な枕を選びましょう。

枕選びに迷ったときは専門家に相談してみよう

枕選びのポイントを紹介しましたが、それでもやはり、枕選びに困ることはあるかもしれません。そんな時は専門家に頼ってみましょう。寝具や身体の事を熟知しているエキスパートなら、それぞれの体型と好みに合わせた枕を提案してくれます。

では、専門家への相談はどのようなところでできるのか、具体的には次のようになります。

寝具の専門資格を持っている人がいるお店

寝具の専門的な資格は、寝具ソムリエや睡眠・寝具インストラクター、睡眠環境・寝具指導士などがあります。

これらの専門資格を持つ店員がいる寝具店なら、枕の相談や選び方なども気軽に相談することができます。また、実際に店舗に設置されている寝具に寝て、数種類の枕を試してみたり、体形を計測して枕を選んだり、オーダーメイド枕を作れたりもします。

オンライン寝具専門店

オンラインショッピングの寝具専門店では、Web上で枕診断をすることができます。年齢や体形、普段の眠りの状況、今使っている枕の特徴、好みの枕の特徴などのチェック項目を選択して、枕の提案が表示されます。また、メールで枕に関する悩みや相談の無料アドバイスしてくれるショップもあります。これらを活用して自分にぴったりの枕選びをするのもおすすめです。

睡眠外来や整形外科、理学療法士などの医療機関

不眠が続いて悩んでいる場合は睡眠外来、朝起きたときの身体の痛みがひどい時は整形外科などの医療機関を受診しましょう。中には、いつも使っている枕を持っていくと、身体に合っているかを確かめてくれることもあるので、症状を伝えてアドバイスを受けることができます。

眠りを誘う枕の歴史

眠るときに欠かせない枕ですが、そもそも枕はいつごろから使われてきたのでしょうか。枕の歴史を紐解いて、夢の世界を楽しんでください。

古墳時代~鎌倉時代

日本では古代から石や土、木を加工したものが枕として使われてきたと考えられています。これは各地の古墳から出土したもので、死者を埋葬するための道具だったのではないかとみられています。

そして、奈良時代になると、木を加工した枕や草で編まれた枕が使われるようになりました。

江戸時代

江戸時代には箱枕と呼ばれる高い枕が使われ始めます。江戸時代では現代のように毎日洗髪する習慣もなかったので、結った髪を乱さないようにするためのものでした。

明治~昭和初期

明治時代になると、箱枕だけでなく、陶器の枕なども登場しましたが、まだ枕は高さがあるものばかりでした。そして、今のような平らな枕が登場したのは昭和初期の頃です。

現代

現代では、さまざまな生活スタイルや素材の登場によって、数えきれないほどの種類の枕が次々と登場しています。そして睡眠の重要性も認知されるようになったことで、快眠を得るための道具の一つとなりました。今では枕選びに悩むほど、その種類は素材や形、高さを含めると実に多くの種類が存在し、枕選びに悩む人を指す枕難民という言葉も出るほどになりました。

まとめ

枕は快適な睡眠を得るために欠かせないものの一つです。しかし、本当に快眠を求めるなら、枕そのものだけではなく、寝具全体を考えて選ぶことが大切です。そして、個々の体型や寝る体制、好みなどに合わせた枕を見つけましょう。枕選びに悩んだときは、専門家の手も借りるのも方法の一つです。最近よく眠れない、体調が悪いと感じたときは、一度寝具に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

原稿/編集部

 

<参考サイト>

厚生労働省 e-ヘルスネット 快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係

山田朱織枕研究所 枕が合わないと出る12個の症状を解説

Good Sleep Factory ご先祖さまは、どんな枕で夢をみていた? 枕のおもしろ歴史Tips!

ピックアップ NEW ARTICLE [健康の記事]

ピックアップ NEW ARTICLE [新着記事]