ラクしてキレイを続ける時短掃除のコツ
いくら掃除しても汚れやほこりは溜まっていくし、物は散らかる一方。毎日の仕事が忙しくて掃除がままならず、休日は掃除で一日が終わってしまうなんていうことはありませんか。終わりがない家事のひとつである掃除は、家事の中でも負担が大きく、1つずつこなしていくと時間がいくらあっても足りません。そんな掃除を時短できるようなコツを紹介していきます。
掃除は負担が大きい家事のひとつ
掃除といっても、リビングやお風呂、トイレ、キッチン、玄関、寝室と場所はたくさんあります。掃除をする場所を考えただけでも果てしないと思ってしまいますよね。
日本では小さい頃から掃除の大切さが自然に教育されている
日本では小学校から自分たちの教室や使っているトイレ、廊下、階段などを掃除する時間が割り当てられています。一方海外では、学校の掃除をするのは専門の業者が一般的で、生徒は掃除をしません。日本でも学校用務員が常駐していますが、学校の植栽などの整備や設備の管理、補修などが主な仕事です。日本のように生徒が学校の掃除をするのは中国と韓国のほか、2016年頃から、シンガポールでも採用されるようになりました。このように生徒が学校の掃除をする国は稀です。
2022年にカタールで開催された、サッカーワールドカップでも、試合後に日本人が客席のごみ拾いをしている姿が、世界で話題になりました。日本人としては、使った場所をきれいにすることが、文化として根付いており、私たちが当たり前のようにしてきた行動が世界では珍しく見えたようです。このように使ったところをきれいにする行動は、仏教や神道の修行のひとつである掃除が関係しているといわれ、昔から掃除をすることが日本の文化としてあったのでしょう。
掃除は家事の中でも時間がかかることのひとつ
総務省が行った、「令和3年生活基本調査」によると、1週間で行う家事の割合は、食事に関わる時間が最も多く次に多いのが「住まいの手入れ・整理」となっています。
出典:総務省統計局 令和3年社会生活基本調査https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/pdf/gaiyoub.pdf
これだけ家事時間の多くを割いている掃除は、毎日のこととなると負担はとても大きく、掃除時間が減らせるだけで、その負担は軽く、時間に余裕のある暮らしができるようになるでしょう。
大掃除で大変にならないように普段からきれいにしておこう
掃除といえば、年末に大掃除をする習慣が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。そろそろ大掃除の事を考え出す人もいるかと思います。実は、年末に大掃除をする習慣は日本だけといわれており、平安時代に宮中で年末に一年の煤(すす)払いをして神様を迎える習慣があり、それが大掃除として日本文化に残ったといわれています。
12月になって、1年の間に溜まった汚れやほこりをきれいにしようとしても、普段仕事をしていると、「年内に収まらない」と毎年思っている人もいるのではないでしょうか。年末に焦ってするよりも、普段から少しずつきれいにしておくことで、大掃除の負担も減らせます。
掃除の効果
掃除は負担が大きい家事のひとつですが、掃除をすることでよい効果もあります。
場所と心の浄化
日本では掃除をすることはその場所を清めて浄化する意味があると考えられています。また、掃除をしてキレイになると、さっぱりして気分が良くなるように、心も浄化されると考えられています。イライラしたり気分が落ち込んだりしたとき、心を落ち着かせるためにも掃除は効果的な行動なのです。
ストレス解消
キレイになった空間を見るだけで、すっきりとした気持ちになります。掃除は不要なものを捨てることから始まります。捨てることは、そのモノに対する執着を捨てる事にもなるので、特に嫌な思いがあるモノを捨てていくことで、ストレス解消の効果もあります。
集中力が高まる
試験勉強の前に部屋の片づけや模様替えをしたという経験がある人も多いのではないでしょうか。散らかっている空間だと、それが気になって、勉強や仕事、家事への集中力が散漫になってしまいます。きれいに片付いて不要なものが目に入らないということは、それだけ目の前のことに集中できることにもなります。
空気がきれいになる
部屋が散らかっていると、ホコリも溜まりやすくなります。掃除をして部屋の空気を入れ替えると部屋の空気がきれいになり、すがすがしい気持ちになります。また、ホコリはアレルギーの原因にもなるので、病気予防のためにも、掃除は欠かせない家事のひとつです。
無駄な時間と出費が減る
整理整頓された部屋は、どこに何があるのかを把握しやすく、あれどこ行ったっけ?という、物を探さなければいけない無駄な時間が減ります。どこかにあったはずなのに見つからないから買わないといけないという無駄な出費も減らせます。
掃除の負担を減らすにはまずモノを減らすこと
掃除をラクにするには、どこから手を付ければいいか、そんな時は、まず部屋に置いているモノを見直してみましょう。
モノを見直して管理するものを減らす
じっくり部屋を見渡して考えてみると、実は使っていないものやいらないものがいっぱいなんてことがあります。使ったまま放置されていたりすることもあるので、部屋全体を見渡して、必要なモノ、必要だけど頻繁に使わないモノ、いらないモノと見直してみましょう。部屋に出ているモノが多いと、それだけ掃除が大変になってしまうので、モノを少なくするのは、掃除をラクにするテクニックのひとつです。
モノはできるだけ動かしやすくするか浮かせる
例えば、リビングに飾っている観葉植物。掃除をするたびに持ち上げたり移動させたりするのは面倒です。キャスター付きのものにしたり、収納棚は足の高いもので、下にモップや掃除機が入りやすい高さのものを買ったりするだけで、掃除のしやすさがグンとアップします。また、キッチンや洗面所などの水まわりは、細々したものを置いていると掃除がしにくく時間がかかってしまうので、はねた水を拭き取りやすいように、浮かせる収納にしてみましょう。
負担にならない時短掃除のコツ
さあ、掃除をしよう!と意気込むとそれだけで億劫な気分になってしまうこともあります。そんな時は、気づいたときにすぐ掃除できるようにしておくこともポイントです。
ついで・ながら掃除をする
洗濯物を干したついでに洗濯機周りのホコリ掃除をする、お風呂に入ったついでに浴室ラックの掃除をする、リビングからキッチンに移動しながらモップ掛けをするなど、ついで・ながらで掃除をすることで、掃除時間にかける時間を短縮できます。
掃除のスケジュールを決める
一度にすべての場所を掃除しようとすると、時間がかかってしまいます。月曜日は洗面所、火曜日はお風呂の床、水曜日は棚のホコリ取りなど、スケジュールをあらかじめ決めておくと、それがルーティーンになって掃除がラクになり、キレイも続きます。
掃除グッズはすぐ出せる場所に置く
掃除グッズは使いたいときにすぐに出せる場所に置いておきましょう。使いたい場所から遠いところに置いておくと、それを出す動作が面倒になってしまうこともあります。棚の上にハンディモップ、テーブルの上にウエットティッシュなど、使いやすい場所に掃除道具を置くことで、毎日の掃除の手間が省けます。
家族の協力を促す
一人で家の掃除すべてをするのは難しく、掃除の疲労も多くなってしまいます。洗面所を使った時に水がはねたら拭いておく、自分の靴は自分で片付ける、リビングに個人のモノを置かないなど、家族に協力するようにお願いしてみましょう。
便利家電を使って掃除の負担を軽くしよう
掃除を時短するなら、便利な掃除家電を使って、掃除時間を短くする工夫をしましょう。
出かけている間に掃除が完了!お掃除ロボット
掃除機をかけるのは、掃除機を出して、部屋全体にかけて、しまって、一つひとつの動作が面倒だと感じる人も多くいます。毎日掃除機をかける時間がないという人も、お掃除ロボットなら、仕事や買い物に出かけている時間で掃除機かけが完了します。ただし、床に物を置いておくときれいに掃除ができない場合があるので、物を床に置かないインテリアの工夫をしておきましょう。
気になった時にサッと掃除ができるハンディクリーナー・ハンディモップ
テーブルの横やテレビの横など、ハンディクリーナーやモップを置いておきましょう。使いたいときにサッと出せるので、ついで掃除もこまめにでき、掃除の時間を時短することができます。掃除用具を見せたくない時は、テレビの裏などパッと見で見えないところに置くとインテリアの邪魔にもなりません。
ほかの家事をしている間に窓ふきが終了
ロボット掃除機と同じように、自動で窓ふきをしてくれる窓ふきロボットもあります。窓拭きをするとなると、バケツに水を入れて、雑巾を絞って、乾いた布で仕上げ拭きをして、というように、結構な重労働になりますが、自動でできるなら、窓ふきをしている間に他の家事を終わらせて時短が叶います。
頑固な汚れもすぐにキレイ!スチームクリーナー
キッチンのコンロまわりや換気扇など、頑固で落としにくい油汚れは、スチームクリーナーで楽に。重労働だったキッチン周りの掃除も簡単にピカピカになります。ハンディタイプもあるので、使いたいときにすぐ使えます。ただし、スチームクリーナーは使用できない素材があるので、使用する時は事前に確認をしておきましょう。
まとめ
毎日ちょっとしたことでも、負担に感じてしまう掃除。掃除の時間を減らすには、工夫と協力、便利家電を導入することで、時間に余裕が生まれて、自分の時間や家族と過ごす時間、ゆとりのある暮らしが実現します。