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公開:2024.9.2 公開:2024.9.2

秋になると髪がパサパサ!?夏に受けた髪へのダメージが秋になって現れる

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夏の強い日差しの中、通勤や買い物レジャーなどに出かけるときには、しっかり肌に紫外線対策をしていたものの、なんだか髪がパサパサ、ベタベタで抜け毛も気になる。それは、髪にもダメージを受けているからです。夏は肌だけでなく、髪や頭皮もダメージを受けているので、きちんとケアをしていきましょう。

まずは髪の構造を知ろう

ヘアケアをするには、まず髪の基礎知識を知っておきましょう。

髪の構造

髪は表面からキューティクル、コルテックス、メデュラの3層構造をしています。

●キューティクル
髪を保護する組織で、うろこ状のものが重なって髪の内部を守る働きがあり、水で膨張しやすい性質を持っています。キューティクルが整っていると、髪の毛のツヤや手触りなどがよく、美しい髪といえます。

●コルテックス
髪の85~90%を占めている組織で、この部分のたんぱく質や脂質の構造、水分量によって、髪の柔軟性や太さに影響してきます。メラニン色素が含まれているのもこの部分になり、人によって髪の色が違ったり、白髪になったりするのは、メラニン色素の種類や量で変わってきます

●メデュラ
髪の中心部にある組織で、髪の潤いや弾力性を保つ役割があるといわれています。実はメデュラの働きは解明されておらず、空洞部分に水や空気が含まれていることは分かっていますが、髪の毛の保湿機能を保つ働きや断熱の働きがあるといわれていますが、正確な役割はまだ分かっていません。

髪の成長

髪は、一般的に1日に50~100本抜けるといわれています。それ以上に髪が抜ける場合は、ヘアサイクルが乱れていると考えられます。ヘアサイクルとは、髪が生えて成長し、抜けた後、また生えてくる周期のことで、毛周期ともいいます。ヘアサイクルは男性で3~5年、女性は4~6年といわれています。

●成長期
髪が生え始めて伸びていくのを成長期といいます。毛根部分にある毛乳頭の働きが活発になることで、髪がどんどん伸びていきます。成長期の期間や髪が伸びる速度は個人差があり、年齢や体調によっても変化します。生活習慣が乱れると、成長期の期間が短く、未熟なまま退行期になると抜け毛が多くなってしまいます。

●退行期
髪の成長が止まる期間を退行期といい、毛乳頭の活動が弱まり、髪の毛の根元が徐々に小さくなっていきます。

●休止期
髪の成長が止まる期間で、2~3か月続くといわれています。髪の毛が生えている奥で新しい髪が生まれ、古い髪が押し出されることで、自然と髪が抜けていきます。

秋に髪がパサつくのは夏のダメージが原因

秋が近づくと、髪のパサつき・ゴワつきを感じる人も多いでしょう。夏は肌だけでなく、髪にも大きな負担がかかり、そのダメージが表面化してきます。ダメージヘアになる4つの原因を紹介します。

原因①紫外線

髪は一番表面にある分、紫外線によるダメージを受けやすいものです。毎日の通勤や通学、さらに夏のレジャーで出かけたりすることで、髪に紫外線ダメージが蓄積していき、それが秋になって表面化していきます。髪が紫外線を受けると髪の内部を守るキューティクルが乱れ、その結果神内部の水分が奪われやすくなってしまいます。

原因②汗・皮脂

暑い夏は汗や皮脂の分泌が盛んになります。これを放置していると、頭皮の毛穴が詰まってしまい、髪の成長を妨げてしまいます。また、汗や皮脂によって頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、においやかゆみの原因にもなります。

原因③プール・海水

プールには塩素が含まれ、髪にダメージを与えます。また、海の塩分も同じく髪にダメージを与えます。プールや海で遊んだ後は、しっかり水で洗い流してからケアをしないといけません。

原因④乾燥

室内にいると紫外線ダメージを受けず、汗などによるダメージも受けないと思われがちですが、冷房が効いている室内でも髪はダメージを受けます。冷房によって身体が冷えると、頭皮の血行が悪くなり、細胞に栄養が届きにくくなります。その結果、抜け毛が増えてしまいます。また、汗をかいて涼しい室内に入ると、汗が蒸発すると同時に頭皮の水分を奪い乾燥してしまいます。乾燥すると過剰に皮脂を分泌していくので、頭皮トラブルを起こしやすくなります。

美髪を維持する正しいヘアケア

夏に受けたダメージは秋になると現れてきます。きちんとヘアケアを行うことで、秋にダメージを残さない美しい髪を目指しましょう。

正しいシャンプーの方法

①髪を洗う前にブラッシングする
ブラッシングすることで、髪の表面についた誇りを落とし、髪の毛の絡まりをほどきます。また、頭皮の血行もよくなってシャンプーの泡立ちも良くなり、頭皮への負担が軽くなります。

②お湯でしっかり髪と頭皮を予洗いする
お湯で髪を濡らすだけではなく、頭皮までしっかりと洗い流すことで、髪や頭皮の汚れの焼く70%を落とすことができます。お湯は37度程度のぬるま湯にし、約3分しっかりと汚れを洗い流すようにしましょう。

③シャンプーは泡立ててから髪の根元につける
シャンプーを直接髪につけると頭皮や髪の摩擦によるダメージを受けてしまうので、手のひらで泡立ててから、髪の根元につけるようにしましょう。

④頭皮を中心に優しく洗い、髪の表面を洗う
髪を洗うといっても、髪をもんだりこすったりして洗う必要はありません。頭皮を中心にマッサージするように洗い、髪は泡を広げる程度にしましょう。

⑤すすぎ残しがないように、時間をかけてしっかり流す
髪にシャンプーが残っていると、頭皮がダメージを受けてしまったり、かゆみやふけの原因になります。洗った時間の3倍ほどの時間をかけて、顔まわりや耳の裏などすすぎ残しがないようにしっかり洗い流しましょう。

トリートメントで髪に栄養補給

トリートメントの役割は、髪に栄養補給をすることです。すでにダメージを受けて痛んでしまった髪を戻すことはできません。これから伸びていく髪に、トリートメントで内部に栄養を補給することが大切です。トリートメントには洗い流すタイプと洗い流さないタイプがあります。洗い流すタイプで髪の内側に栄養補給をしたあと、お風呂上りに洗い流さないタイプを使うことで、補給した栄養を逃さず、ダメージから髪を守ることができます。

血行を良くする頭皮マッサージ

頭皮の血行が悪いと、髪の成長を妨げ、新しい髪も弱くなってしまいます。シャンプーの時やお風呂上がりの身体が温まっている時に、頭皮を優しくマッサージすることで、血行が良くなり、頭皮の細胞にも栄養がしっかりと行き届いて、健康な髪が生まれてきます。

髪と頭皮に優しいドライヤーの使い方

髪が濡れていると、キューティクルが開いたままで水分が抜けやすくなり、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなるので、シャンプーをした後は、すぐに乾かすようにしましょう。ドライヤーを使う時には、髪から20cm以上離し、ドライヤーを振るようにして同じ場所に熱が集中しないようにしましょう。最後に冷風を当てると髪が落ち着き、髪にツヤも出てきます。

身体の中からもキレイに、髪によい食べ物

髪を作るのは毎日の食事から。髪によい栄養を摂って、身体の内側からもヘアケアしていきましょう。

髪によい栄養①タンパク質

髪は主にケラチンというタンパク質からできています。タンパク質が不足すると、髪にまで栄養が行き渡らなくなってしまい、ハリがなくなったり、切れ毛になりやすくなったりします。髪に直接タンパク質を補うシャンプーやトリートメントなどもあるので、食事と合わせて活用しましょう。

タンパク質が多い食べ物:野句、魚、大豆、卵、牛乳など

髪によい栄養②亜鉛

亜鉛はケラチンの形成を助けてくれる栄養素です。亜鉛は、髪を作るたんぱく質であるケラチンの形成をサポートしてくれます。不足すると、薄毛になったり、ヘアサイクルが乱れたりなどの原因になります。毎日の食生活で補うのが難しい場合は、サプリメントを取り入れるのがおすすめです。

亜鉛が多い食べ物:カキ、豚レバー、パルメザンチーズ、ごまなど

髪によい栄養③ビタミンB2

新陳代謝を促して血液循環を良くする働きがあるといわれるビタミンB2。髪や爪、皮膚などの細胞の再生をサポートする栄養素で、発育のビタミンとも言われています。脂質の代謝にも関わっているため、不足すると頭皮のべたつきやふけ、抜毛の原因になります。

ビタミンB2が多い食べ物:レバー、納豆、卵、アーモンドなど

 

まとめ

髪は表面に出ている分、見た目の印象にも大きく関わってきます。美しい髪はそれだけで印象がよく、若々しく見られるものです。夏に受けたダメージを秋に残さないように、きちんとケアをして、ダメージ回復を目指しましょう。

 

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